一般社団法人 西宮市歯科医師会

放送開始に当たって
澤田 隆
Q:この番組をはじめるに至った経緯をお聞かせ下さい

A:西宮市歯科医師会会員総数は現在278名で医療機関は235あります。我々の団体の目的は市民の皆様への公衆衛生の普及および向上を、また地域の人々の健康を守り福祉の向上を図ることを大きな目的として事業を運営しています。
 このたび「口から始まる健康づくり」というテーマで市民の皆様に歯の健康について考えていただきたいと考えスタートいたしました。


Q:このタイトル(口から始まる健康づくり)がつけられた理由は

A:ご存知のように日本は男女とも平均寿命、健康寿命ともに世界一であり超高齢化社会を迎えています。WHOの発表でも男性の平均寿命は77.6歳、女性は84.3歳であり、健康寿命(自分で自立して生活ができる)は男性で71.9歳、女性で77.2歳です。男女ともに平均寿命と健康寿命の間に約7歳の差があり、この差は家庭で療養されていたり寝たきりであったり、要介護であったりするわけで、平均寿命と健康寿命との差を近づけようという国の目標があり、2000年に21世紀の国民の健康づくり運動としてわが国では「健康日本21」というのが策定され、兵庫県ではこれを受けて「健康兵庫21大作戦」、兵庫健康づくり県民行動指標の精神になっています。西宮市でもそれを受けて「西宮健康づくり21」が策定され、市県国を挙げて推進がはかられています。健康の実現に向けて市民一人一人が自主的に取り組み、社会全体がそれを支援していくことが大きな目的となっています。それぞれの運動の中に歯の健康が取り上げられており、我々がそれを支援し、市民のみなさまが歯の健康について考えていただく動機づけということでこのタイトルをつけさせていただきました。


Q:高齢化社会といわれてますが、高齢者は現在全国でどのくらいおられますか

A:現在75歳以上の方は、1000万人以上おられます。その中で100歳以上の方が17000人を超えてます。長寿番付上位(110歳以上)10名の中で3名が阪神間に在住されています。


Q:兵庫県も西宮市もいろいろな指標を掲げて健康づくりを呼びかけていますが

A:もっとも大切なのは生活習慣の改善と一次予防ですが、特に生活習慣の改善に関して少し述べたいと思います。自覚症状がないままに病気は進行するもので健康の時の不適切な生活習慣として、たとえば運動不足、睡眠不足、ストレス、タバコなどがあり、正しい生活習慣に気づかずに生活していると生活習慣病になります。それは肥満症や高脂血症であり、そこから高血圧や糖尿病になります。歯科の分野では歯周病(以前は歯槽膿漏と呼んでました)が、生活習慣病の中に組み込まれ、対応が急がれています。自覚症状がないままにさらに進みますと、全身的には脳卒中、心臓病、ガンなどの病気を併発したりしますが、歯科の分野では歯の喪失により、直接物を噛んだり食事をしたりするのに支障が出てきます。摂食・嚥下などの口の機能に障害が出てくるわけで、ひいてはそのことにより全身に影響が出てくることになってきます。生活習慣の改善を一人一人が自主的に取り組んでいくことが重要になってくるわけです。