一般社団法人 西宮市歯科医師会

学校健診始まっています
菊池 史郎
Q:.学校健診とはその目的は

A:4月になって新学期が始まると学校での各科の健康診断が行われますがこれは学校保健法に基づいて行われる定期の健康診断で毎年6月30目までに行うことになっています。この健康診断は子供達が学校生活を楽しくそして健康的に過ごすことができるように健康状態をチエックするものです。しかし学校では詳しく検査する器械は使えませんし、また多人数をみますので1人に長い時聞をかけることもできません。そのため学校健診はスクリーニングつまり健康であるかどうかのふるい分けとして行います。


Q:歯科の健診はどういう内容か

A:歯科健診では歯と口の病気や異常があるかどうかを検査します。歯についての検査は健全歯(健康な歯)、要観察歯(虫歯になりかけている歯)、未処置歯(虫歯になっている歯)、処置歯(虫歯の治療がすんでいる歯) の4段階で評価します。
その他の検査では「歯列(歯ならび)、咬合(咬み合せ)、顎関節(顎の関節)」の状態、「歯垢の状態」、「歯肉の状態」などを異常なし、要観察(要注意):注意が必要、要治療(要精査):治療あるいは精密検査が必要 の3段階で評価します。
平成15年度の歯科健診は市立の小学校42校、中学校20校、高等学校2校養護学校1校、と22の幼稚園の児童、生徒37000名余りを西宮市歯科医師会会員の歯科医延べ328名が健診を行っています。歯科健診は6月まで続いて行われます。


Q:健診を受けるにあたっての注意点は

A:健診を受けるにあたって当目は口の中が汚れていますと虫歯がみえなかったり健康な歯が虫歯にみえたりしますので家でよく歯磨きをして歯に食べかすが残っていないようにしておいて下さい。また事前に渡された歯と口の状態を記入するアンケートも忘れずに書いておいて下さい。


Q:健診の結果にどう対応すればいいか

A:健診が終わったあと虫歯やその他の異常がなかった場合、毎目の歯磨きを続けて歯と口の健康を保持するように努力して下さい。また虫歯やその他の異常を指摘されなかった場合でも本人あるいは家族の方が何か異常あると思われたときはかかりつけの歯科医あるいは近所の歯科を受診されて精密な検査をされることを勧めます。そしてもし健診結果に虫歯があったり、その他の異常、例えば歯肉炎などがあった時はかかりつけの歯科医、あるいは近くの歯科を受診して、精密検査あるいは治療を受けるようにして下さい。歯の治療は痛みが無いうちの早期治療が肝心です。初期の虫歯ですと、治療に際しての痛みもあまり感じませんし、治療の内容も簡単なもので済みます。虫歯を放置してひどい虫歯になりますと痛みが出てきて治療も複雑なものになってきます。どんな病気にも言えることですが、まず第一は病気の予防です。そして次に早期発見、早期治療です。歯科での病気も同様で、歯それ自体の病気、つまり虫歯と、歯をとりまく歯の周囲の組織たとえば歯肉の病気の歯周疾患も、まずその予防が重要です。そして次に早期発見、早期治療が大切です。最近は予防に重点が移ってきています。学校健診の結果が病気の治療処置の勧告だけに終わらずに、これからの時代を担う子供達が自分の健康状態を知り、健康の保持増進に自らとり組むということを小さい頃から身につけるようにしむける、そのような教育の一つの機会として学校健診を活用しいていくことが望まれています。また家庭でもそういうとらえ方をしていただきたいと思います。