一般社団法人 西宮市歯科医師会

在宅歯科訪問診療とは?
中坪 信也
Q:西宮市歯科医師会の在宅歯科訪問診療の紹介をして下さい

A:西宮市歯科医師会には、訪問歯科診療を行っている専門の委員会があります。これは歯科医師会の会員、14名で構成されています。市の委託事業として、寝たきりになって歯科医院に受診困難なお年よりのために発足しました。もう十数年になります。


Q:対象者はどういった方ですか

A:市の委託事業のため対象者には制約があります。まず年齢ですが、65歳以上であること、また在宅において寝たきりのお年寄りでないといけません。そして介護者のおられる方となっております。


Q:「介護者が必要」というのはどうしてですか


A:歯科の訪問診療は、ほぼ診療所と同じような治療を在宅でしますので、安全に治療するため患者さんの全身状態を把握しておかねばなりません。ところが寝たきりの方は、健常者と異なり、反応がわかりにくいため介護されている方がたよりになります。いつも状態を見られているわけですから普段と様子が違うとすぐわかるはずです。


Q:どのようなときに申し込んだらいいのですか

A:寝たきりの方は、健常者と異なり、どこが具合悪いのか、はっきりした意思表示をされないことが多いので、入れ歯ががたつくとか、何か食べにくそうに見えるとか、食べるときの様子が変だと思われたら相談してください。もちろん入れ歯がなくなって新しいのを作って欲しいというのも結構です。


Q:診療していただけるのはいつですか

A:毎週火曜日と木曜日です


Q:費用は大体いくらぐらいですか

A:すべて医療保険が適用されます。一部負担金が、一割の方と二割の方があります。保険証に自己負担金が記入されていますので確認して下さい。だいたいの自己負担の目安として、治療内容によって異なりますが、一割負担の方で1回の訪問診療で1000円から3000円ぐらいになると思います。


Q:どこに申し込んだらよいのですか

A:西宮歯科総合福祉センター(41-2031)に申し込んで下さい。また相談だけでもかまいません。月曜日は休館日となっていますので、月曜日以外の午前9時から午後5時までにお願いします。


Q:歯科センター以外では往診は受け付けてもらえないのでしょうか

A:いままで述べましたのは、市の委託事業としての訪問歯科診療でしたが、年齢に関係なく、歩くのが困難で通院できないとか、病院に入院しているが歯の具合が悪いとか、このようなときにはかかりつけの歯科があれば、かかりつけの先生に相談してみてください。またかかりつけの歯科がないときは、歯科センターに相談していただければ、訪問歯科診療をされている先生を紹介します。


Q:どのようなものを用意すればいいのですか

A:特に気を使われなくてもいいのですが、できれば食事の後は入れ歯を洗っておいてください。ベットでもふとんでも寝たままの状態で結構です。イスなどに座ることができれば治療はしやすいです。また歯科の器械を持っていくことがありますので電気のコンセントをお借りすることもあります。
ところで口腔ケアということばをご存知ですか


Q:聞いたことがあります。どういうことですか


A:一般的には「口の中の手入れ」のことをいい、ヘア・ケアと同じような意味にとられていると思います。たとえば入れ歯を洗ってきれいにしたりとか、口の中を洗ってきれいにしたりとかですが、私たち歯科医師は、さらに治療とケアの両者をあわせた意味で使っています。口の中の悪いところをまず治して口腔内の機能を維持するためにケアをする必要があります。


Q:どのような方法でされるのですか

A:一般的には、歯ブラシを使用して清潔に保つのが一番いいのですが、歯ブラシが使えないときには、ガーゼとか、消毒用のうがい薬を使用します。口の中が不潔のままであれば、爽快感がなくなり、心地よい睡眠、食欲の増進が望めなくなります。また、口腔内には300種類以上の細菌が60億ほど常在していると言われています。体が元気なときはいいのですが、寝たきりなどで、抵抗力が落ちるとこれらの細菌で肺炎を起こしてしまうこともよく言われています。


Q:口腔ケアの相談についてはどこに申し込めばいいのでしょうか

A:これも歯科センターのほうに連絡していただければ、専門の歯科衛生士がおりますので御相談ください。